盗用には、コピー&ペースト以外にもさまざまな形があります。他人の言葉そのもの、アイデア、データや画像、不正確な出典、あるいは他人が作った作品全体がかかわることもあります。何を偽っているのか(言語、アイデア、情報源、著者性)で種類を分けると、見分けて直しやすくなります。
まず基本的な定義を知りたい場合は、盗用とは何かの概要から始めてください。この記事はより詳しいガイドです。12の種類それぞれに架空の例と避け方を示します。
種類の一覧
| グループ | 種類 | 偽っているもの |
|---|---|---|
| 言語 | 1. そのままのコピー | 他人の言葉そのもの |
| 言語 | 2. モザイク(パッチライティング) | 他人の言い回しと構造 |
| 言語 | 3. 不完全な引用 | 引用した言葉の始まりと終わり |
| アイデア | 4. 出典なしの言い換え | 自分の言葉で書いた他人のアイデア |
| アイデア | 5. 翻訳 | 別の言語で書かれた他人の文章 |
| アイデア | 6. データと図版 | 他人の数値、図表、画像 |
| 情報源 | 7. 出典の抜け | 借りた要素の出どころ |
| 情報源 | 8. 不正確な、または捏造された出典 | 情報源が実際に言っていること、またはその存在 |
| 情報源 | 9. 孫引き | 実際に読んだ情報源 |
| 著者性 | 10. 完全な盗用 | 作品全体を誰が作ったか |
| 著者性 | 11. 共謀 | 作品が個人によるものかどうか |
| 著者性 | 12. 自己盗用 | 作品が新しいものかどうか |
深刻さは、所属機関の方針、作品のどれだけが影響を受けているか、故意に見えるかどうかによって決まります。この表は順位表ではなく地図として扱ってください。
言語レベルの盗用
1. そのままのコピー
情報源の言葉を、引用符なしでそのまま写すことです。
ある学生が博物館のウェブサイトから "The bridge took eleven years to build and cost the lives of over two dozen workers"(その橋は建設に11年かかり、20人以上の作業員の命を奪った)という文を、引用符も出典もなしにエッセイへ写しました。
直し方: 正確な言葉は引用符で囲んで出典を示すか、言い換えて出典を示しましょう。コピーした文章は、類似度チェッカーが最も見つけやすい種類でもあります。
2. モザイク盗用(パッチライティング)
情報源のフレーズを自分の文に織り込み、いくつかの類義語を入れ替えることが多いため、構造が著者のもののままになっている状態です。以下の英語の例では、語は替わっていても文の組み立てが原文と同じです。
Source: "The bridge took eleven years to build and cost the lives of over two dozen workers."
Student: "The bridge required eleven years of construction and claimed the lives of more than two dozen laborers."
直し方: 情報源を閉じ、理解をもとに言い換えてから出典を示しましょう。モザイク盗用の解説で順を追って説明しています。
3. 不完全な引用
一節の一部は正しく引用しているのに、閉じの引用符のあとにも著者の言葉が続いている、または語を省いたことを示さずに引用している状態です。
"The bridge took eleven years to build" (Lee, 2020) and cost the lives of over two dozen workers.
後半も Lee の言い回しのままなのに、引用の外に置かれています。
直し方: 写したすべての語を引用符で囲み、引用を短くしたり調整したりする場合は省略記号や角かっこを使いましょう。
アイデアレベルの盗用
4. 出典なしの言い換え
他人のアイデアを本当に新しい言葉で言い直しているのに、出典を示していない状態です。何もコピーしていないため、これが盗用にあたると気づかない書き手は多くいます。
ある学生が、橋の建設での多数の死者が市初の労働安全法につながったと書きました。それはある歴史家の本で読んだ主張でしたが、その歴史家には触れませんでした。
直し方: 引用だけでなく、アイデア、解釈、主張にも出典を示しましょう。情報源から学んだことで一般常識でないなら、出典を示します。
5. 翻訳による盗用
別の言語の文章を翻訳し、自分が書いたものとして示すことです。
ある学生が、その橋についての詳しいスペイン語の記事を見つけ、3段落を英語に翻訳し、出典なしで提出しました。
直し方: 元の情報源を示しましょう。自分で翻訳した一節を引用する場合は、翻訳が自分によるものだと明記するよう求める引用スタイルが多くあります。
6. データと図版の盗用
他人のデータ、図表、写真、図、コードを出典なしで使うこと、あるいは図表を描き直して自分のものとして示すことです。
ある学生が、大学の報告書にある橋の建設費のグラフを表計算ソフトで作り直し、出典の記載なしにスライド資料へ貼り付けました。
直し方: 借りた図や手を加えた図の下には必ず出典の注記(「[著者]、[年] をもとに作成」)を加えましょう。特に授業以外で使う場合は、画像の再利用に許可が必要かどうかも確認してください。
情報源レベルの盗用
7. 出典の抜け
本文では正しく引用や言い換えをしているのに、本文中の出典や参考文献の項目を忘れている状態です。
あるエッセイには、橋の1日の交通量についての統計が正しく言い換えて書かれているが、その段落には出典がなく、情報源も参考文献リストに載っていません。
直し方: 最後ではなく、書きながら出典を示しましょう。引用生成ツールを使えば書式を整えるのは速くなりますが、何に出典が必要かを決めるのはあなたです。
8. 不正確な、または捏造された出典
主張と違うことを言っている情報源を示す、ページや著者を間違える、あるいは情報源を丸ごとでっち上げることです。もっともらしいけれど存在しない出典を作ることがある AI チャットボットでは、捏造された参考文献が既知の問題になっています。
ある学生が死者数の出典として「Harper, J. (2018). Bridges of the Industrial Age」を示しました。その本は存在せず、チャットボットが提案したものでした。
直し方: 示すすべての情報源を開き、自分の文を裏づけているか確認しましょう。見ていないものを出典として示してはいけません。
9. 孫引きによる盗用
実際には、ある情報源を引用していた別の情報源で情報を見つけたのに、読んだこともない元の情報源を示すことです。
教科書に1890年代の技師の日記が引用されています。学生はその日記を自分で調べたかのように直接出典として示し、教科書には一切触れませんでした。
直し方: 実際に使った情報源を示しましょう。ほとんどのスタイルには、APA の二次資料向けの「as cited in」のような書式があります。
著者性レベルの盗用
10. 完全な盗用
他人が作った作品全体を提出することです。コピーしたレポート、購入したエッセイ、友人の課題、そして現在の多くの方針のもとでは、AI ツールが生成して自分のものとして示した文章も含まれます。
直し方: 部分的な直し方はありません。手が回らないなら、早めに締め切りの延長や支援を求めましょう。AI の側面については、ChatGPT を使うのは盗用かの記事で詳しく扱っています。
11. 共謀
個人で取り組むべき課題をほかの人と一緒に行い、ほぼ同じ作品を提出することです。教員がグループワークを認めている、許可された共同作業とは異なります。
2人の実験パートナーが1つの分析を共有し、課題ではレポートを個人で書くよう指示されていたのに、それぞれが自分の名前で提出しました。
直し方: 共同作業のルールを確認しましょう。アイデアについて話し合うのは問題ないことが多いですが、グループ課題でない限り、一緒に書くのはたいてい認められません。
12. 自己盗用
許可や開示なしに、自分の以前の作品を新しいものとして再利用することです。自己盗用の詳しい解説をご覧ください。
直し方: 許可を求め、以前の作品を出典として示し、十分な新しい内容を加えましょう。
故意かうっかりか
上記のどの種類も、故意にも、うっかりにも起こりえます。乱雑なメモ、慌ただしい締め切り、あいまいなルールが多くのケースの原因です。それでもほとんどの方針はページ上にあるものを判断しますが、意図が処分に影響することはあります。防ぐための習慣は、うっかり盗用の解説で紹介しています。
チェッカーが見つけられるもの、見つけられないもの
類似度チェッカーは、あなたの文章をウェブページ、出版物、そして教育機関向けツールでは過去の提出物のデータベースと比べます。1〜3の種類には強く、原文に近い言い換えを捉えることもあります。アイデアの盗用、翻訳、データの再利用、新しい言葉で行われた共謀、捏造された出典、他人が新しく書いた作品には弱いという面があります。
チェッカーは、付け忘れた引用や原文に近いままの一節を見つけるために使い、残りは丁寧に読むことで補いましょう。
盗用チェッカー一致するソースを検出まとめ
- 盗用は、言語、アイデア、情報源、著者性の4つのいずれかを偽るものです。
- アイデアに出典を示してもコピーした言い回しは許されず、言葉を変えても出典の抜けは許されません。
- 翻訳、データ、画像、孫引きの情報源にも、すべて出典が必要です。
- チェッカーはコピーした文章を見つけるのは得意ですが、ほかの種類は苦手です。だからこそ、良い習慣が大部分を担います。