盗用をチェックするには、文章を盗用チェッカーに貼り付けるかアップロードし、ハイライトされた一致箇所を1つずつ情報源と照らし合わせ、他人の言葉やアイデアを引用符や出典なしで使っている箇所を直します。類似度のパーセンテージは出発点にすぎません。大切なのは、それぞれの一致箇所に適切な出典が示されているかどうかで、それはレポートを1行ずつ読まなければ判断できません。
盗用チェッカーが実際にしていること
盗用チェッカーは、文章を短い語の並びに分け、膨大なウェブページ、出版された記事、ツールによっては過去に提出されたレポートと比較します。文書中のある並びがその集まりの中の並びとよく一致すると、その箇所をハイライトし、可能性の高い情報源へのリンクを示します。
この仕組みから、いくつかのことが言えます。
- チェッカーが見つけるのは一致する文章であって、盗まれたアイデアではありません。出典なしで借りたアイデアでも、新しい言葉で書かれていれば、まったくフラグされないことがあります。
- 結果はデータベースに何が入っているかによって決まります。有料の学術誌、紙の書籍、非公開の文書はカバーされていないことがあります。同じレポートでもツールによって結果が異なることがあります。
- 短いよくある言い回し(英語なら "on the other hand" や "the results indicate that" など)は無数の情報源と一致し、たいていはノイズです。
詳しくは、盗用チェッカーの仕組みをご覧ください。
手順:レポートをチェックする
ステップ1:引用も含めて下書きを仕上げる
引用符と本文中の出典表示をすでに入れた、完成した下書きでチェックしましょう。出典が抜けた粗い下書きでチェックすると、すでにわかっている一致だらけのレポートになってしまいます。
ステップ2:チェックを実行する
文章を貼り付けるか、ファイルをアップロードします。長いレポートの場合は、1回あたりの長さに制限があるツールもあるので、文書全体が処理されたか確認しましょう。レポートのコピーは保存しておきます。
ステップ3:スコアだけでなく一致箇所を見る
ハイライトされた箇所を1つずつ開き、リンク先の情報源と比べます。それぞれの一致を次の4つのグループに分類しましょう。
| 一致の種類 | どう見えるか | すべきこと |
|---|---|---|
| 引用符あり・出典あり | 引用符で囲まれ、出典が示されている | 何もしなくてよい。正しい使い方です |
| 出典あり・引用符なし | 情報源の言葉そのままで、出典はあるが引用符がない | 引用符を付けるか、本当の意味での言い換えに書き直す |
| 出典なし | 情報源の言葉やアイデアで、出典がない | 出典を加え、正しく引用するか言い換える |
| よくある言い回しや参考文献の項目 | 短い一般的な表現、タイトル、参考文献リスト | たいていは無視してよい |
2つ目のグループには多くの学生が驚きます。出典を示していても、引用符なしで言葉をそのまま写すのは問題です。情報源の言い回しを自分のものとして示すことになるからです。
ステップ4:本当の問題を直す
本当に問題のある箇所それぞれについて:
- そのまま残したい言葉: 引用符とページ番号を付けます。
- 残す必要のない言葉: 情報源を閉じ、自分の文構造でアイデアを書き直してから、出典を加えます。方法は言い換えのやり方のガイドで紹介しています。
- 出典のないアイデアや事実: 言葉が自分のものであっても、出典を加えます。
- メモの中で情報源をたどれない箇所: 提出前に出どころを突き止めましょう。わからなければ削除します。
ステップ5:再実行するだけでなく読み直す
編集後は、直した箇所を意味と流れの点から読み直しましょう。もう一度チェックを実行すれば修正を確認できますが、パーセンテージを下げることを目標にしないでください。出典を加えずに言葉を変えるためだけに文を書き直すと、問題を解決せずに隠すことになります。
類似度レポートの読み方:よくある状況
「スコアは高いけれど、全部引用です。」 一致したのが、引用符を付けて出典を示した引用なら、盗用ではありません。ただし、引用に頼りすぎていないかは考えてみてもよいでしょう。教員はたいてい、あなた自身の分析をもっと求めています。
「参考文献リストがフラグされました。」 参考文献の項目は、同じ情報源を引用するどのレポートでも同じ形になります。多くのツールでは参考文献を除外できます。できない場合は、その一致は無視しましょう。
「見たこともない情報源と一致しました。」 よくある言い回しや標準的な専門用語は、無関係な文書と一致することがあります。一致した表現が一般的なものか確認しましょう。自分で書いた独自の文なら、たいていその一致は無視して構いません。
「以前の自分のレポートと一致しました。」 自分の作品を再利用した場合は、許可と以前のレポートへの出典表示が必要になることがあります。自己盗用のガイドをご覧ください。
「スコアが低いから大丈夫。」 そうとは限りません。スコアが低いということは、語レベルの一致がほとんど見つからなかったということです。すべてのアイデアに出典があることを保証するものではなく、ツールのデータベース外の情報源もカバーしていません。
ツールを使わずにチェックする
ソフトウェアは役に立ちますが、手作業での見直しはチェッカーが見逃すものを拾えます。提出前に、メモを横に置いて下書きに目を通しましょう。
- 段落ごとに問いかけます。このアイデアはどこから来たのか?情報源から来たなら、その情報源に出典は示されているか?
- 統計、日付、具体的な研究結果のそれぞれに出典はあるか?
- メモの中から、そのまま写した文を探します。下書きではそれが引用符で囲まれているか?
- 本文中のすべての出典表示に対応する参考文献の項目があり、その逆も成り立っているか?
一般的なエッセイなら10〜15分で終わり、最もよくあるトラブルの原因、つまり引用符が抜け落ちたメモを見つけられます。
自分が書いていない作品をチェックする
教員、編集者、管理職も盗用をチェックします。公平さのためのポイントがいくつかあります。
- 一致は詳しく見る理由であって、判定ではありません。結論を出す前に文脈を読みましょう。
- 共通の言い回しを使っていたり、同じ引用を正しく引用していたりして、書き手の文章が情報源と一致することもあります。
- 書き手と話しましょう。下書き、メモ、バージョン履歴があれば、はっきりしないケースもたいていすぐに説明がつきます。
盗用チェックと AI 検出の違い
これらは別々の問いです。盗用チェッカーが問うのは「この文章は既存の文章と一致するか?」、AI 検出ツールが問うのは「この文章は機械が生成した文章に似ているか?」です。AI が生成した独自の文章は盗用データベースの何とも一致しないことがあり、人の文章が AI 検出ツールにフラグされることもあります。授業に AI の方針があるなら、何が許されるかをどちらかのツールに教えてもらおうとせず、方針に直接従いましょう。
まとめ
- 出典をすでに入れた完成済みの下書きでチェックしましょう。
- 全体のパーセンテージではなく、それぞれの一致箇所を出典表示の有無で判断しましょう。
- 問題は、引用する、正しく言い換える、出典を示すことで直しましょう。文章をごまかしてはいけません。
- ソフトウェアによるチェックと、メモと照らし合わせた手早い手作業の見直しを組み合わせましょう。
チェックがほぼ何事もなく終わるようにするための予防の習慣は、盗用を避ける方法をご覧ください。